カーテン物語……カーテン・ルームの巻

 カーテン物語……カーテン・ルームの巻……どうやらおでんを頼んでいるみたいだ。結構時間が掛かるもので、そんなものはお客が勝手に取れば良いのにと思うのだが、その子は、なれない箸使いで注文どおりに器に入れてた。私はやる事がないのでその子を見ていた。その子は良く見掛ける子で、いつもこの時間帯にいる。

 時々わたしの店にも来る事が有るので私の店でも、顔を何回かは見た事がある。だがこうしてマジマジと見る事は無いので、その子をまじめに見るのは始めてであった。結構サルガオをしているなと思い、河野さんの手紙を思い出した。

 彼女は「自分はサルガオだ」と言っていたが、彼女の顔はサルガオでは無い。どちらかというと猫である。私も河野さんから言われるまで、自分の顔が猫に似ているとは思っていなかった。誰も自分の事は良く理解していないのだな、と今思った。

 前の客がイライラしているのが分かる。足が貧乏ゆすりをしているからである。これも、自分では気が付かずにしている行為だろう。人間の自分自身の無理解さが良く分かるものだ。やっと自分の番が来た。彼女は持って行ったカップうどんを「ピッ」とやってから、「暖めますか」と聞いてきた…

 私は、「はい。お願いします」と言って直ぐに、わざわざここでやって貰わなくても、自分の店にもレンジ位は有るのに気がついて、慌てて言い直した。「あっ。ご免。店のレンジでやるから良いわ」その時には、すでにレンジの中に入っていて、彼女は直ぐに何かのボタンを押してキャンセルした。

 その時私の後ろにいた男が、待ちくたびれたのかこう言い出した。「ちょっと。早くしてニトリかな」私はそんな事を言う人物が嫌いなので、そんなときは決まって順番を譲る事にしている。「お先にどうぞ」だが決まってそんな事を言っても、そんな人物は慌ててこう言い返す……ニトリ・カーテンに続く。

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